昨日11月1日のWeb版日本経済新聞では「日本企業の衰退、問題は円高にあらず 」と題して、過去の成功体験に拘り続ける我国モノづくり大手企業に関して論じている。 Web誌WIREDは、iPhon4Sに搭載された新しいアプリケーション「Siri」についてその使用感を述べている。 一見全く異なる視点の内容だが、何時もながら、そこに彼我の差を感じてしまう。
前者の日経記事を読んでいて、正にその通りであると思う。 米国では何故次々と新しい技術や製品が世に出てくるのだろうか。 我国大手企業経営者には過去の成功体験から、若手が考える新たな発想を摘み取ってしまうのではないか。 我国の技術者に創造性が欠落している等という事は決して無いと思うが、その場を与えられていない。
リスクはあるが人々の生活を変えるほどのインパクトのある製品開発に挑戦する事が出来る場をどの様に構築するのか。 我国の現状を考えると実現への道のりは遠く、多くの障害を乗り越えて行かねばならない。 今始められる事は何か、中長期的に為すべき事は、それらをすべて洗い出して、同時並行的に今なすべきこと、出来ることに着手して行かねばならない。
上述の「Siri」は、最近はやりの言葉で言うところのGame Changerとなりそうだ。 音声で操作できるパソコン、携帯PC、そしてそれらが何れは話し相手にもなる可能性さえ有りそうだ。 何やら少し気味悪くもなるが、間違えなく、人の生活を変える有効な手段となるだろう。
11/2/11
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