1969年米国国防総省の研究部門の下、研究目的に構築されたコンピュータネットワークARPANETを原型としていると言われる現在のインターネットは、この40年の間に急激に進化し、今や高精細動画を極めて短い時間で相手に送ることができる。 インターネットを支える通信基盤の成長過程としてはほぼ成熟期にあると言えるだろう。 携帯電話が所謂3.9Gとか4Gへ向かうように、今後共、進化が続くだろうが、大きな時間軸で計ってみると、現在は通信基盤としては成熟期に入りつつあり、今後はその利用面で飛躍的な発展があると思われる。 フランス人の写真家 Yann Arthus-Bertrand は、彼の ウェッブサイト で、彼の作品を惜しみなく公開している。 2003年には、 6 billion Others というプロジェクトを立ち上げ世界中の人々(特別な人ではなくごく普通の一般庶民)にインタビューした時の映像を公開している。 2005年には、 GoodPlanet というNPOを立ち上げて、我々一人ひとりが地球の未来を守ろうと呼びかけている。 Simon Berryという英国人は、ITを使い地域を活性化させようと、 ruralnet|uk という組織を主唱し活動を続けていたが、現在は ColaLife というキャンペインプロジェクトを立ち上げ、薬がなかなか手に入らない貧しい地域に薬などを届けて新生児を救おうと、インターネットを縦横に使いこなしながら、世界中に呼びかけている。 この二つは、最近のインターネットの僅かな利用例に過ぎない。 電子メール、email、情報検索エンジン、ウェブサイト、ウィキペディア、写真や動画投稿サイト、SNS、テレビ電話機能、地図情報検索からストリートビュー等など便利な機能やアプリケーションが、通信基盤の進化と共に次から次へとインターネット上に登場してきた。 文字情報から動画情報へ、ダウンロードという言葉に象徴される片側通行の様な情報通信からSNSやテレビ電話の様な双方向・多数間通信へと進化してきた。 この流れをたどるとネットワーク上での協業・協創を可能とする道具や場の整備は一つの方向であるように思う。 何時でも誰でも何処からでも、インターネットにアクセスできる現代 どの様な使い方が登場するのかとても楽しみである。 2/5/09